居心地の良さとは
こんにちは!
設計の生田です。
先日、河井寛次郎記念館に行ってきました。
(画像:公式ホームページより)
館内に入ると、柔らかな陰影に包まれた落ち着きのある空間が広がり、
京都の中心部にいることを忘れてしまうほど穏やかな時間が流れています。
吹き抜けの囲炉裏空間は特に印象的でした。
窓辺では猫が気持ちよさそうにくつろいでおり、
そっと撫でると「にゃー」と一声。
見ていると、誰に対しても同じように一声挨拶をしているようで、
何とも微笑ましい光景でした。
その風景も含めて、とても居心地の良い空間に感じられます。
椅子や机などの家具や調度品のどれも空間と美しく調和しており、
実際に座ってみると驚くほど座り心地が良く、
建築と家具が一体となって居心地の良さをつくっていることを感じました。
河井寛次郎の言葉に「暮しが仕事、仕事が暮し」があります。
ここ数年でリモートワークが定着し、
専用のワークスペースを計画される方も増えましたが、
この建物は仕事と暮らしを切り分けるのではなく、
住まい全体が自然に融合した空間となっています。
個人的には、明るく開放的な空間も素敵ですが、
このような陰影のあるしっとりとした住まいに心惹かれます。
日々図面を書く中で、寸法や性能だけでは見えてこない
「居心地の良さ」を意識して想像することもまた、
設計の楽しさの一つだと感じました。

